2021年9月5日、東京2020パラリンピックの閉会式が開催されました。
閉会式では東京の街中を舞台にいろんな色や姿のパフォーマーが会場狭しと駆け巡り、思い思いの方法で高ぶる気持ちを表現していますが、ガチャガチャなようで絶妙なバランスで調和がとれており、誰でも共生、参画が可能な社会を表していました。
会場には”ミラソメ”の愛称で親しまれたミライトワ、ソメイティの二人も出演し、大会に花を添えました。それぞれ名前に未来、永遠、ソメイヨシノ、so mightyという希望にあふれた言葉を由来に持つ二人が失敗を繰り返しながらも”ダイバーシティ”を作り上げる様子は、見ていて思わず「がんばれー！」と声が出てしまう程でした😭
大会を盛り上げるため頑張ってくれたミラソメのお二人☺
また今大会では”WeThe15″のスローガンが掲げられました。これは東京大会から発足したキャンペーンであり、我々が日々生活を送る中で15％の方が何かしらの不便を感じなければならない現状にあって、あえてその15％の方々が輝くためにスポットライトを当て、よりインクルーシブな環境づくりを目指す取り組みがこの”WeThe15″です。私はこのフレーズが気になり少し調べてみたのですが意外と日本語の文献が出てこなかったので、私のようになんだろうな～のまま流していた方も多いのではないでしょうか。これはある意味、社会の中でも同じ状況が当てはまるかもしれません。私達は普段確実に不便に悩む方とすれ違っているはずです。しかし特に興味を持たずに今回のようにスルーして来てしまった事もあったのではと思います。
しかし多様性、共生を認める社会を作り出すためには、見てみぬふりをしない。自分と違うものをリスペクトする。必要であれば手を差し伸べる。こういった事から逃げずに取り組むことこそその第一歩と感じます。それがこの”WeThe15″から感じ取れましたし、何よりこの言葉の主語はWeです。我々こそが(まさに)その15である。という誇りに満ちた力強い発信とも感じることができました。
そんな事をパーソンズIPC会長の熱いメッセージから感じ取り、目頭を熱くした方も多いのではと思います。会長、私たちもあなたが大すくです🤣！！
今回の東京2020パラリンピックは日本選手団も素晴らしい活躍を日々みせてくれましたが、その結果以上に障壁を乗り越え挑戦する大切さ、障がいをかかえ生活する事の大変さ等たくさんの事を気づかせてくれました。東京2020大会は幕を閉じましたが、この気づきを大切なレガシーとして、後世に残し、全ての人が安心して過ごせる街づくりのため、当委員会でも活動をして参ります。