株式会社セレモア(東京民間救急サービス)
立川商工会議所ニュース2024年11月30日号掲載
自力移動が難しく緊急性のない傷病者の「出かけたい」を叶える
葬祭業を営む株式会社セレモアのグループ事業「東京民間救急サービス」(以下、東民急)が発足から35周年を迎えました。
民間救急は、病気やケガなど緊急性が低く移動が難しい傷病者を民間業者が移送するサービス。高齢化で出動要請が増えていく消防救急(119番)を支えるといわれています。
東民急は1989年に東京消防庁から認定基準に適合した事業所として第1号の認定証を交付され、移送時だけでなく移送後も見据えた手厚い対応で信頼と評価を得続け、これまで約5万件のサポートを行ってきました。「転院・入退院・一時帰宅・通院だけでなく、買い物や美容院といった日常的な外出、大切なご家族の冠婚葬祭、お花見へ行きたい・海を眺めたいというご希望や、旅行・帰省のご利用も多いです。ストレッチャーで結婚式に参列した方、ご家族と遊園地へ出かけた終末期の患者さんなど、体調や当日の状況を見ながら最大限の思い出を作っていただけるよう努めています」(飯山和明 立川本部部長)。
移送車には医療器具や介助器具が揃い、消防庁の講習を受けたスタッフが付き添う。病状によっては救急救命士が同乗し、医療行為が必要な人も万全の状態で移送。さらに、外出先との交渉や打ち合わせ、チケットや宿泊などのさまざまな手配も含めて全面サポートし、本人の「行きたい場所へ行くことができない」、家族の「連れて行きたいけど自分たちにはできない」といった思いを「できる」にしてくれます。
国内の移送だけでなく海外での移植手術のための長距離航空機移送、外国人旅行者が日本で病気やケガをした場合の対応や搬送、国賓の来日に伴う24 時間救護待機、イベント会場での救護所活動など東民急の需要は増える一方で、その存在を知らない人が多いのが現状。「地域の皆さんに、体が動かなくてもお出かけできるサービスがセレモアにあることを知っていただきたいです。やりたいことを叶えるお手伝いをさせてください」(中島重夫 専務執行役員)。