島想食堂
立川商工会議所ニュース2025年1月11日(新春特別)号掲載
小笠原へ「いつか行ってみたい」を「行ってきます!」に
11年前、チャレンジショップ「コラボ」で故郷・小笠原諸島と立川の食材を使ったカフェダイニングを創業した中西奈美さん。コラボ終了後は立川産の野菜を販売する店や大町市アンテナショップで働き、拠点はずっと立川の南口。たくさんの出会いと縁に恵まれ、生産者の想いを届ける仕事をしたことも糧となり、2022 年10月に満を持して「島想(しまおもう)食堂(しょくどう)」(錦町1-8-2)をオープン。
「コラボを終えてからも小笠原の魅力を伝えるお店をやりたいという思いは変わらず、経験したすべてがこの場所へ繋がるものでした」。
食堂では、食べて(惣菜・飲食)、知って(イベント・ワークショップ)、買える(食物やクラフトマンの作品など特産品)を展開。食事は、昼は定食、夜は居酒屋スタイル。どれをとっても、小笠原で20年間楽しすぎる日々を過ごした中西さんの「島の良さを伝えずにいられない!」という想いが伝わってきます。
小笠原にちなんだお店は希少で、島が好きな人、以前住んでいた人などが各地から来店するそう。もちろん島へ行ったことがない人も大歓迎。「いつか行ってみたい」が「行ってきます!」になるくらい、中西さんがこれでもかと魅力を伝えてくれます。そしてその想いを受け取って現地を体感した人が“ただいま”と次へバトンを渡す。ただただ島を想う場所、島を想う人が集うから「島想食堂」。
「片道24時間、船は6日に1便という小笠原諸島へ出かけるハードルを下げるのが食堂の役割。ぜひ一度小笠原気分を味わいにいらしてください」。1月といえば小笠原では「島トマト」の時期。食堂の店頭で特別限定販売、大人気のため早いもの勝ちです。